石垣島の海といえば豊富な生物!
その中でも人気の生物がウミガメです。
近年石垣島はウミガメに会える海としてメディアでも取り上げられる様になり、人気のポイントとなっています。
・石垣島の海でウミガメと会うには?
・ウミガメとの遭遇率は?
・ウミガメってどんな生物?危なくないの?
など、実際によく頂く質問を交えながら「石垣島のウミガメ」について解説していきます。
ウミガメとの遭遇率を高める方法、ウミガメと一緒に泳ぐ方法などを解説して参りますので、石垣島で体験ダイビングやシュノーケリングをする際の参考にしてください!
目次
ダイビングスクールあつまる 代表
PADI Master Scuba Diver Trainer、エマージェンシー・ファースト・レスポンス・インストラクター、潜水士、小型船舶操縦免許(1級、特殊)
22歳の時に兵庫県より石垣島へ移住、27歳で独立、36歳で法人化(合同会社ダイビングスクールあつまる設立)
年間1000人以上の体験ダイビング、シュノーケリングを開催。
ダイビング本数は10000本を突破!
初心者の方や苦手意識のある方のサポートが得意。
「楽しかった!」と言ってもらえるのが何よりの好物。
石垣島に住んでいるウミガメは3種類です。
どれも絶滅の危機に瀕しており、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストに登録されています。
よく聞く言葉で「絶滅危惧種」ですね。
食べたり、甲羅の販売など商業目的で乱獲されたりしてきました。
成長も非常に遅く、生まれたての時は鳥や魚などに襲われるので、多くの子ガメが成長できずに一生を終えてしまいます。
会えるウミガメたちは多くの競走を耐え抜いた選ばれしウミガメなので、是非じっくりと見てあげてください!
アオウミガメは石垣島で遭遇率が一番高い種類です。
基本的にウミガメがいたら、アオウミガメだと思ってもいい位の数です。
草食系のウミガメで、海藻や藻類を食す事が多いです。クラゲなどの仲間も捕食します。
口の形も海藻を食べやすい様に、のっぺりした形になっています。
近くに寄ってきたら是非確認してみてください。
最大で1,2、体重は180kgまでになるようですが、石垣島に住んでいるウミガメでよく目撃されるのは1m未満の個体が多いです。
人に慣れている個体も多く、近くで見る事ができるウミガメもよくいます。
タイ米?って昭和生まれにはよく言われます。
タイ米?って思った人は残念ながら若い世代ではないです。
分からない人は若い人です。おめでとう!
最近の人はインディカ米って言うらしいですね。最近知りました・・・
脱線しましたが、タイマイも絶滅危惧種です。
甲羅の模様が美しく、べっ甲工芸などで用いられており、多い時で年間20トン(2万頭分)の甲羅がインドネシアから日本に輸出されていたこともあるそうです。
大きさは70cm〜90cmが一般的でやや小ぶりな個体が多いです。
主食は岩や瓦礫などにくっついているカイメンを食べます。
岩を口で咥えて動かすこともあるので、咥えやすい様に口がアオウミガメと大きく変わります。
鳥の嘴の様に尖っており、顔を見ただけでタイマイだなと分かります。
石垣島でなかなか会える機会が少ないのがアカウミガメです。
他の種類に比べずんぐりした体をしており、通称ガメラと呼ばれたりしています。
サイズはアオウミガメと同じ位ですが、ずんぐりした体型からパッと見めちゃめちゃデカく見えます!
ライセンスを持っているダイバーでもなかなか遭遇する事がありません。
出会えたら超ラッキー!
ウミガメと一緒に泳ぐためにはウミガメの生態を知っておく必要があります!
ウミガメと泳ぐ際に必要になる生態をピックアップしています。
ウミガメは海に住んでいるから魚の仲間?鰓呼吸?
と考える方もいますが、実は爬虫類なので肺呼吸になります。
私たち人間と同じ呼吸方法なので、水面に上がって「ぷはーーー」と呼吸をする必要があります。
海に住んでいながら不便ですよね・・・
でも、かなり長時間潜る事ができ、活発に動いている時で1時間程度。
眠ってたり動きが少ない時は3時間程度は潜る事ができます。
たまに問題になるのが網などにかかったウミガメが呼吸をしに水面へ上がる事ができずに死んでしまうパターンです。
長時間潜れると言っても限界があります。
呼吸ができないと死んでしまう個体もいます。
シュノーケリングでウミガメを観察する際に興奮してウミガメをダッシュで追いかけてしまいがちですが、これは禁止事項になります。
上がってくるウミガメ=呼吸をしたいウミガメです。
シュノーケリングをしている人が追いかけてしまうと、呼吸がしたいのにできない!とウミガメにストレスを与えてしまいます。
必ずガイドの後ろでウミガメを見る様に心がけてください!
・ウミガメを追いかけない!
・上がってきそうな時ほど距離を取ろう
陸の亀と海の亀で手足の形状が変わります。
・陸の亀は泳ぐ事が少ないので歩きやすい形。
・海の亀は歩く事が少ないので泳ぎやすい形。
昔話のうさぎと亀は陸の亀なので、手足が甲羅から真下へ伸びています。
浦島太郎の亀は海の亀なので手足が甲羅から横へ伸びています。
生息環境に適した形状を取っているので、手足の形を見るだけでウミガメなのかリクガメなのかを見分ける事ができます。
陸で見る亀はノロノロって印象ですが、ウミガメは結構早くてびっくりすると思います!
石垣島のウミガメはあまり広範囲を泳ぎ回る事はありません。
お気に入りの場所を中心に半径100m程度をウロウロするのが多いです。
食事や呼吸のために少し離れる事はありますが、必ず元のお気に入りスポットへ戻ってきます。
じゃーお気に入りの場所はどんな所?って話です。
石垣島に住んでいるウミガメは狭い所が大好き!
自分の体がフィットする岩の隙間に隠れてお昼寝している事が多いです。
砂地や珊瑚のポイントでも見つける事はありますが、一番のんびりしているのは岩場がメインのポイントです。
・岩場でお昼寝している時が多い
・お尻だけだしてる時も!笑
体験ダイビングの場合とシュノーケリングの場合をウミガメの生態を踏まえて考えてみましょう。
お昼寝しているウミガメを狙え!!
お昼寝ポイントでウミガメがお昼寝している時が体験ダイビングでウミガメに近寄る絶好のチャンスです。
お昼寝しているウミガメはそーっと近づけばダイバーの事なんて気にしません。
いきなり近寄ったり触ったりすると嫌がる時もあるので気をつけて!
体験ダイビングはシュノーケリングよりも機動力が落ちてしまいます。
泳ぐウミガメに追いつくのは難しいので、止まっているウミガメを狙うのがベストです!
大接近の距離は触れるほど近いので、ウミガメを近くで見たい。一緒に写真を撮りたい。と言う方は体験ダイビングがオススメです。
呼吸をしにくるタイミングを狙え!!
ウミガメは長時間呼吸しない。と先ほどは書きましたが、こういう個体もいるよ。って話なので、チャンスが少ない訳ではありません。
体感的には30分程度に1度は上がって呼吸しにきています。
実際は数匹いるポイントでシュノーケリングを行うので、
・お昼寝していない個体
・モゾモゾ動き出している個体
の上で待機するのがおすすめです。
動き出すと水面まで上がってきてくれるので、そのタイミングが大接近のチャンス!
シュノーケリングは体験ダイビングと違い深場にいるウミガメに近寄る事はできません。
その分広範囲に動く事で多くのウミガメを見る事ができます。
アクティブに泳いでいる優雅な姿を見たい方はシュノーケリングがオススメです。
・動いているウミガメは水面に上がってくる可能性大!
・呼吸をしにくるので、邪魔はしないようにね!
ウミガメの話をしている時に多分一番もらう質問です。
石垣島のウミガメはかなりの高確率で遭遇する事ができます。
理由としては石垣島のウミガメの生態にも書きましたが、ウミガメはお気に入りの場所からあまり大きく離れる事はないからです。
一度お気に入りの場所を発見してしまえば、ある程度の範囲にウミガメがいるのです。
じゃー100%??
って訳にもいきません。
やはり自然の生物なので、絶対と言う事はありません。
呼吸しに行っていた、餌を探しに行っていた、なんか気分でどっか行ってた。
などが起こる可能性もあるからです。
それでも90%以上は遭遇できているので、かなりの高確率!と謳わせてもらっています笑
体験ダイビングやシュノーケリングでもウミガメとの思い出を残すことは可能です。
一生の思い出になるレベルの感動を味わえるのですが、更に上の体験をしたい方には
シュノーケリングは水面を泳ぐアクティビティです。
スキンダイビングはシュノーケリングにプラスして素潜りを楽しむアクティビティです。
ダイビングの様に水中へ潜る分、シュノーケリングよりもウミガメに接近する事が可能です。
SNSで人気に火がつき、インスタ映えな写真も撮影する事ができます!
泳ぐのが上手じゃないとできないんでしょ?
と敬遠されがちですが、初めてシュノーケリングをする方でも少し練習すれば5mくらいまではすぐに潜る事ができます!
資格がなくても自由に潜る事ができるので、スキューバダイビングよりも気軽に行う事ができます。
やっぱりスキンダイビングツアーに申し込むのは少し勇気がいる・・・
と言う方はシュノーケリングツアー参加時にスタッフに素潜りを教えて!と言えば対応してもらえるショップもあると思います!
体験ダイビングは最大で12mまでしか潜る事ができません。
更に泳ぐのも意外と難しいので、お昼寝中のウミガメなら問題ないですが、泳いでいるウミガメと優雅にダイビング!は難しい場合があります。
ダイビングライセンスを取得すれば、ダイビングで早く効率的に泳ぐ方法も講習で習うので、ウミガメと優雅に泳ぐことも可能です。
ダイビングライセンスは最短2日で取得が可能です。
2日間の間に5回ダイビングを行います。
様々なポイントでダイビングを行うので、ウミガメ以外にも石垣島の海を満喫する事ができます!
体験ダイビングでは制限が多いので、スキューバダイビングをもっと楽しみたい方にはライセンス取得がオススメです!
石垣島は体験ダイビングでもシュノーケリングでもウミガメとの遭遇率は非常に高くなっています!
自分がやりたい事を考えてどちらでウミガメに会いに行くかを考えてみてください。
・体験ダイビング
ウミガメに少しでも近い場所で会いたい!
・シュノーケリング
体験ダイビングは少し不安。でもウミガメに会いたい!
・ライセンス取得
ウミガメに少しでも近い場所で会いたい!今後もダイビングを趣味としてやっていきたい!
・スキンダイビング
ウミガメとインスタ映えな写真を撮りたい!
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