私たちの住んでいる八重山は、自然あふれる島。ここにしかいない希少な生き物がたくさん暮らしています。日本で一番大きい、多様性の高いサンゴ礁”石西礁湖”もあります。
そんな自然豊かな島・海を未来へずっと繋げていくために、島の子どもたちへの”環境教育”はとても大切なこと。
島の人や子どもたちにとっては、毎日みている海。「当たり前にみえるけど、八重山の海ってなにがすごいの?」「海の中ってどうなっている?」「どんな生き物がすんでいるの?」「サンゴってなに?」
身近な海や自然の中での体験を通して、まずは楽しむことからスタート。体験して、楽しみながら、学んでいくことで、自主的に自然の大切さや生き物に対するやさしい気持ち、いま起きている環境問題について考えていけるようなきっかけづくりを目指しています。
ダイビングスクールあつまるでは元環境相職員のアクティブレンジャーが在籍しています。
アクティブレンジャーは、環境省の自然保護官(レンジャー)の補佐役のこと。 国立公園の保護管理、パトロール、利用者指導、自然解説などを行う、環境省所属の非常勤国家公務員です。
多忙でなかなか現場に出られないレンジャーに変わって、主に現場に出向き、パトロールや利用者状況のチェック、希少野生生物等の調査や関係者との連絡調整などを行っています。 レンジャーやアクティブレンジャーは、全国の自然保護官事務所に配属され、その地域の自然環境保全や国立公園内の適正利用を推進しています。
ただ自然を守るだけではなく、上手に使ってもらう方法も一緒に考えながら、その土地らしさを守っていくお仕事です。
八重山は「西表石垣国立公園」に指定されています。
石垣自然保護官事務所は、西表島と鳩間島以外の離島(竹富島、小浜島、黒島、新城島、波照間島、与那国島)とその周辺海域も管轄しています。
そんな西表石垣国立公園の管理はもちろん、希少野生生物の保護や外来生物の駆除のほか、サンゴ礁保全も行っています。
私の担当業務は、国立公園とサンゴ礁保全でした。
石垣島と西表島の間には、日本最大のサンゴ礁”石西礁湖”があります。そんな石西礁湖ですが近年、白化現象やオニヒトデの大発生、過度な開発、水質悪化等、あらゆる要因からサンゴが衰退傾向にあります。
その年のサンゴの生育状況や変化を知るために、あらゆる角度からモニタリング調査を行い、そのデータを元に石西礁湖のサンゴに何が起きているのか、どうしたらいいのか等を行政、研究者、漁業者、観光業者、農家の方々、島に住む人々等、いろいろな立場の人たちと話し合いの場をつくり、情報共有、連携しながら、サンゴ礁にできることを考え、取り組みを行っていました。
調査のほかにも、島に住む人たち向けに、まずはサンゴや自然に興味を持ってもらえるよう、楽しく参加できるようなイベントを企画・開催したり、島の小中学校への出前授業、環境教育などの普及啓発活動も盛んに行い、自然環境保全への意識向上に努めていました。
ダイビングスクールあつまるでは赤土流出対策の周知活動を行っています。
赤土流出は沖縄全域で問題になっており、ここ石垣島も例外ではありません。
赤土流出についてのセミナーとシュノーケリングによる周辺環境の現状をガイドします。
2022年1月31日まで開催しています!