私達は毎日、海に入り元気なサンゴや白化しているサンゴを目にします。その中で少しでもサンゴを守っていく為に何か海へ恩返しができないのか?と思い、始めたのが「ビーチクリーン」という活動です。
「あつまる」ではブルーシップ(BLUE SHIP)に登録して定期的にビーチクリーン活動を行なっています。
→ BLUE SHIP( https://blueshipjapan.com/ )
ビーチに漂着、漂流しているゴミを拾って分別し、ビーチを綺麗にする活動のことです。
ペットボトルやプラスチック類、発泡スチロール、燃えるゴミ、缶、瓶、ガラスなどです。多かったのはプラスチック類やペットボトル、発砲スチロールといった現代で海洋汚染の問題になっているゴミです。
海に流れ込んだプラスチックごみは、海流に乗り海洋を漂い、また海底に沈みこみ、そして、海岸に打ち寄せられるものもあります。 更に5mm以下の細かいプラスチックの粒子である「マイクロプラスチック」が世界の海に存在しています。
世界で海に出されているプラスチックのゴミは年間800万トンものプラスチックが海に流れていると言われています。ただ、プラスチックなどのレジ袋が完全に自然分解されるまで1000年以上かかるという研究もされています。
人間が出すゴミのせいで、絶滅危惧種を含む約700種類の生物達が、誤飲や絡まったりで傷つけられて死んでいっています。 例えば、石垣島で人気のウミガメですがウミガメは、海に漂うプラスチック製のポリ袋を餌のクラゲと間違えて飲み込んでしまい腸閉塞や満腹だと勘違いしてそのまま死んでいってしまうという問題があります。
また、前文でお話ししたようにサンゴは動物です。サンゴがマイクロプラスチックを 取り込んでしまうと満腹と感じたり病気になる原因になります。そして、共生している褐虫藻にまで影響をもたらします。 褐虫藻がいなくなるとサンゴは白化してしまいます。サンゴがいなくなると住んでいた小魚もいなくなり、小魚を食べに来る回遊魚や水鳥がいなくなり、海洋哺乳類までもが絶滅してしまう恐れがあるという負の連鎖が続きます。
まず、実際に海でシュノーケリングやダイビングをしながら生き物に触れて興味をもつところから始めてみることです。 そして目の前で見ている海洋生物が存在していることが当たり前ではないことを知って欲しいと思います。
海の生物に触れてそこから自分達が今、この海を守る為に出来ることは何か、環境問題で課題になってるものは何かと考え、一人一人が活動を増やしていってもらえたらと思います。
常に私達は自然に恩恵を受けています。 今は、綺麗な海を見られたとしても50年後は?100年後は?と将来の自然を想像して欲しいと思います。 ビーチクリーンといった、誰もが簡単に海を守れるという活動は全国で行われています。 自分自身でやってみることや、団体に参加するのもオススメします!
「あつまる」でも定期的にビーチクリーン活動を行いますので、参加を希望の方はSNSやHPからご連絡下さい。
一緒に将来の自然環境に繋げる架け橋になりましょう!
世界の海洋プラスチックごみは毎分トラック1台分が海に流れ込んでいます。
その内1%が海面に、5%が海辺に、残りの94%が海底にあると言われています。
そのゴミ達は海洋生物に非常に多くの悪影響を及ぼすことがあります。ウミガメがロープに絡まって死んでしまう。サンゴに絡んだビニールが光合成を阻害し、栄養を摂取できなくなったサンゴが弱って死んでしまう。等多くの海洋プラスチック、海洋ゴミによる被害を目にすることがあります。
私たちダイビングスクールあつまるはこの海洋プラスチック、海洋ゴミの回収活動も行っております。
回収には多くの人材、費用が必要になります。ビーチクリーンよりも負担が大きく、継続した海洋ゴミの回収を行うためにクラウドファンディングで皆様に協力をお願いする事になりました。
<開催期間>2021/10/22~2021/12/29
クラウドファンディングでご協力頂いた個人・企業の皆様です。
株式会社協和電器製作所 様
佐々木興業 様
YAMATO株式会社 様
有限会社 江戸川重工 様
Christopher McHale 様
西村 岳雄 様
高田 耕平 様
森田 嘉子 様
北野 真衣 様
木村 恵 様
河野 雅之 様
大濵 之浩 様
石や植物に思われがちなサンゴですが、実は動物なのです。
サンゴはクラゲやイソギンチャクの仲間で、ポリプを近くでよく見ると触手があることが分かります。 その触手を伸ばして、海の中に漂うプランクトンを食べて生活しているのです。
ただ、サンゴはプランクトンだけでは生きてゆくことができません。 サンゴに大切なのは「褐虫藻(かっちゅうそう)」です! 簡単に言うと褐虫藻は植物の仲間で、サンゴの中に住んでいるのです。 サンゴの中に住まわせてもらっている褐虫藻は、光合成をして酸素や栄養をあげているのです。
このようにしてサンゴは褐虫藻と助け合って生きている動物なのです。
元気なサンゴには褐虫藻が住んでいるので、その褐虫藻がサンゴの色として私たちの目には見えています。 ですが、いくつかの問題が起こると褐虫藻がいなくなってしまい、サンゴは栄養を貰うことができなくなってしまいます。
白化現象とは褐虫藻がいなくなり、サンゴが真っ白な状態になってしまったことを指します。 褐虫藻がいなくなるとサンゴには十分な栄養が供給されず、2週間ほどで死んでしまいます。 生き延びることができても元気な子孫を残すことは難しいと言われています。
褐虫藻がいなくなってしまう原因はなんだと思いますか? 実は海水温が30度を超える状態が続くと、サンゴが褐虫藻をはき出してしまうのです。
この白化現象ですが最近だと沖縄では2016年に起こりました。 海水の温度が上がっても台風が発生することにより、海水をかき混ぜ水温の上昇を防いでくれます。 ですが、この年は例年に比べ台風の発生が遅く、海水温30度を超える日が続いてしまったのです。
他にもサンゴはストレスに弱く、私たち人間が排出した生活汚水や開発による土壌の流出などにより死んでしまうことがあります。 一度死んでしまったサンゴが再生するのには何年もの長い月日が必要です。また、白化現象が起こる原因として、ダイバーがサンゴに与える悪い影響も少なからずはあります。 30度で熱いと感じていたら人の平均体温である36度なんて、誤って触れたら「熱っ!」とサンゴは火傷してしまいます。 なので、海で遊ぶ際はなるべくサンゴに触れないように注意しましょう。 特にダイビング中はバランスを崩して足ヒレで蹴ったり、スクーバーシリンダーが当たったりしないように気をつけてくださいね。
私たちには気付かない些細なストレスがサンゴにとっては生死の別れ道であることを忘れないでください。 ″あつまる″では海で遊ぶ際はサンゴに優しい日焼け止めを使ったり、むやみに触ったりしないよう私たちが少しでもできることをお伝えしていく活動も行っております。 この沖縄の綺麗なサンゴの生態や繊細さが少しでも心に残ったら嬉しいです。
海岸沿いを歩くと目に入ってくるのが、防波堤になるテトラポットのイメージがありませんか?実は石垣島にはテトラポットがとても少ないのです!
なぜ少ないのか?それは、サンゴが自然の防波堤になってくれているのです!
石垣島の海には約300種類程のサンゴが生息していて、枝サンゴなどが群生する浅瀬や、単体で育つ大きなハマサンゴなどのお陰で大きな高波が来たとしてもそれぞれのサンゴがブレーキをかけてくれています。
サンゴが存在することで…
などといった、サンゴが存在することで私達に様々な恩恵をもたらしてくれています。
サンゴの産卵は種類によって時期が異なりますが5~9月の満月の夜前後に産卵します。 サンゴと聞いてイメージする枝状のサンゴはミドリイシという種類で、この種類の多くは 5~6月に産卵を行い、ダイバーはこの種類のサンゴの産卵を狙う事が多いです。
人間の出産と同じで、産まれる時期の大まかな予想は立てられますが、海水温などの影響もあり、絶対にこの日!と特定するのは難しいです。 一般的に、満月3日前から7日後の11日間に産みやすいと言われていますので、それを基に毎年予想を立てて、ナイトダイビングでサンゴの産卵を間近で見る事が出来ます。
サンゴの表面をよく見るとポリプと呼ばれるサンゴが食事をする部分が集まっていて、産卵はそこから「バンドル」というサンゴの卵と精子が入ったピンク色のカプセルを放出します。 一斉にこのバンドルが放たれた水中はまるで、ピンク色の雪が舞っているかのよう!! 放たれたバンドルは水面に向かって浮上しますが、この間にカプセルの中で受精は行われません。 水面に到達するとはじけ、卵と精子が飛び出し、他のバンドルの卵と精子が 出会い受精します。
サンゴの産卵はそんな神秘的な世界を見る事ができます!
満月の日は大潮といって潮の満ち引きの差が大きくなる時期です。 新月の日も大潮に当たりますが、満月の日の方がより動物が活発になるようです。 狼人間を思い出していただけたらわかりやすいと思います!
そしてこの大潮の日は、潮の流れも大きくなり子孫をより遠くまで運べるので、サンゴの産卵は満月の夜に行われます。
海はとても広いです。 それぞれの好きなタイミングで産卵してしまうと、水面で出会う卵や精子がいないのと、受精する相手を探している間に敵に食べられてしまう事があるから です。 なので、一斉に産卵して受精の確率を高くしています。
同じ種類のサンゴが産卵するのは、大体 30 分ほどです。
スタッフがサンゴの様子を確認しながら、いよいよ始まるという時にエントリーします。
数時間前になるとポリプのところまでバンドルが運ばれて来ます。 サンゴの表面を観察すると、ピンク色のカプセルが出てきているのが分かります。 バンドルは1~2ミリですので、目視で確認出来ます。
サンゴの産卵は夜に行われますのでナイトダイビングとなります。
C カード以上のライセンスをお持ちの方で、ナイトダイビング経験者の方を参加の対象とさせて頂いております。
2022年1月31日まで赤土流出対策の周知活動を行っています。詳細はこちら
2022年1月31日までの限定ツアーとなっています!